【タイ駐在日本人妻の不倫事情】子なし妻と単身赴任男がもっとも危険な関係に…
ベッキー騒動がいまだ尾を引く日本では“絶対悪”として取り上げられているが、昭和時代に比べてはるかに一般的になった感は否めない“不倫”。それは、ここタイでも同様。しかも子どももいる在タイ日本人妻たちが、日常的に不倫しているというから驚きは隠せない。合コンに参加し、ときに乱交まがいの行為に及ぶ話も耳にする。
タイの場合、夫である駐在員は、叩けばホコリが出るのは周知の事実だと思う。駐在員には“出張者のアテンド”という大切な業務がある。その内容は、昼はゴルフ、そして夜は食事とその後の“お楽しみ”。それはカラオケであったり、ゴーゴーバーであったり、言い出せばキリがない。日本でカラオケといえば、カラオケボックスなどを想像するかもしれないが、タイでは、お店の女の子を指名し(ときには100人クラスを揃える店も)、イチャイチャしながらカラオケを楽しみ、“アフター”に行くことが公然の事実となっている(形式上は自由恋愛という体裁だが)。
一方、奥様側からすると「なんで私が家事や育児をしているのに、ダンナは平然と遊んでいるんだ!」という感情が発生する。
夫からすれば、本社の社長や役員クラスが来ることもしばしばあるため、非常に大切な業務なのだが、妻とすればおもしろくない感情を抱くのは当然だ。
日本人同士が出会う場所とは?
そこで今回はタイで生活し、不倫事情に詳しいある駐在員の奥様に、“妻たちの反乱”の実情を聞いた。
Yさん(仮名)は、タイで5年間生活し、夫は商社勤め。小学校低学年に子どもがいるものの、平日も「お手伝いさんに子どもの世話は任せて」飲みに行ける環境だという。
Yさんが平日も飲みに行ける状態だったため、自ずと同じような境遇の奥様たちと仲良くなった。
特に子どものいない奥様は奔放になりがちだ。
知人のHさんは36歳。永作博美似の愛嬌のあるルックスで、日夜一緒に飲み歩いていた。
「今思えば、彼女は男性との出会いを求めていたんでしょうね」とYさんは振り返る。
ワインバーなどで知り合った男性と飲み会と称した合コンを重ね、ときに単身で来る駐在員(日本には妻がいる)の家でホームパーティを行い、特別仲良くなった男性と個別で逢瀬を交わしていたという。
当然、Hさんにも夫がいるため、それもまた火遊び程度にとどめていた。不倫した男性も日本に家族がいたため、互いに都合のいい関係だった。
合コン仲間の他2人もHさんのように火遊びに興じた。
彼女たちは半ば平然と不倫をしていたチームのようなものだったわけだが、そのうちの1人のMさん(31歳)も不倫に走った。
Mさんの夫は大手消費材メーカーの御曹司。夫がタイの風俗にハマったことで、夫婦関係は完全に冷えきっていた。
すると、Mさんもホームパーティや合コンで知り合った男性とデートを重ね、当たり前のように肉体関係に発展することも多々あった。
すでにMさんは日本に帰国したが、夫が御曹司ということもあり、現在も夫婦関係は続いているという。火遊びパターンの典型ともいえる。
Hさんにも共通しているのは、やはり相手は奥様がいる駐在員だったという。
Mさんの友人のAさん(35歳)もホームパーティで知り合った、
妻子持ちの単身社長と本気で恋に落ち、一時は離婚まで考えた。彼女は「最後まで向こうも本気だった」と豪語していたらしいが、Yさんは「怪しいもんですよ(笑)」と一蹴していた。
タイでは、子どもの進学を考慮し、単身で出張に来る駐在員も多い。そして、彼らは単身で高級ホテル並の生活をしているため、ホームパーティなども簡単に行うことができる。
タイの六本木ヒルズのようなところに一人で住んでいれば、夜な夜なパーティを開催したくなるのもわからなくもない。
タイ人女性との遊びに飽きた駐在員は、しばらくすると日本人女性を物色しはじめ、夫との関係が冷えきった駐在員妻は都合がいい相手となる。
ときに育児から離れ、一人の女として見られたいという願望は、タイでも日本でも変わらない。
ましてや都合がいい相手であればリスクも少なく、不倫が横行するのは、自然なことだろう。
避妊用リングを装着。突然の出会いと別れ
一方、平和な家庭にも突然の“ハプニング”がやってくることもある。
大手商社勤めの夫を持つRさん(36歳)は、子どもが2人いて、一般的な暮らしをおくっていた。前職の友人女性がバンコクに来る際に久々に飲むこととなり、バンコクに住んでいた友人男性を誘って、食事に出かけた。
その友人男性がさらに男性の友人を連れてきたため、いわゆる2対2の合コンのような状態に。
その初めて出会った男性とRさんはLINEを交換したことがきっかけとなり、その後も食事に行くことが続いた。
そして、一緒にホテルのバーで飲んでいるときに「部屋を取ってある」と言われ、ついに男女の関係になってしまった。
実はRさんは、過去に夫に浮気をされたことがあり、「いつか仕返しをしてやりたい」という願望を持っていた。
その後も男性との関係は続きながらも、夫との夫婦仲に影響はなく、ついにRさんは自分の体内に避妊用のリングを装着し、非常時に備えた。
しかし、そんな蜜月にも終わりが来て、男性の帰国と同時に火遊びは鎮火した。
なぜ不倫に走るのか?タイ特有の事情があった
いろいろな駐在妻たちの事例を聞き、不倫の背景に「タイの生活事情」が浮かび上がってくる。
まずはそのマーケットの大きさだ。タイの在留邦人数は6万人とも10万人ともいわれ、他国と比較しても圧倒的。
しかも、ほとんどの日本人が住む場所がバンコク、スクンビットエリアに集中している。
男女ともに互いの選択肢が多い上に、住んでいる距離も近い。
前述したように、男性側には家族がいないケースが多く、男性側の家で会うことは容易。
また、逢瀬にホテルを利用することも多いらしいが、そもそも在住者はホテルに行くことがめったにないため、密会を目撃されることもほとんどない。
前述したYさんによれば、スクンビットのヒルトンホテルやフォーシーズンズホテルなどが不倫の温床になっているという。
女性側の傾向としては、30歳~35歳くらいの子どもがいないパターンが多いという。
美貌もそこそこ、日頃夫は飲み会続きであれば、ふとしたときに“一人の女性”になりたくなるのも当然だろう。
スパやネイルサロンも日本に比べて破格であり、自身の美を磨く奥様は多く、“披露する場”を心の底で探している。
また、いつか本帰国するという“期間限定感”も女性をより積極的にさせるのだ。
男性には家族がいて、双方の家庭を壊すことはない、という安心が、不倫に走る原因にもなっている。
かつてそんな奥様と不倫していた男性によれば、日本人女性と知り合うきっかけがなかったため、奥様たちとの合コンに参加してしまったという。
「決して美人ではなかったが(笑)、あまり知り合う機会もなく、なんとなく付き合ってしまった」と吐露した。
タイ人女性に飽き、ついには日本人女性を求める男性。
夫がかまってくれないからと割り切って不倫を選ぶ女性。
双方にいくらでも理由=言い訳はある。しかし、狭いバンコクの日本人社会。ひとたび噂が広まれば、あっという間に一大事となってしまう。火遊びが、火事になってしまっては手遅れだろう。
引用元:日刊SPA